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Ⅳ号戦車クルップ計画型は、1942年12月にクルップ社からⅣ号戦車の改良計画案の図面を基にした車両です。
改良案の内容はⅣ号戦車の車体前面装甲を傾斜装甲にして、より防御力の強化を図るというものでした。
しかし、装甲強化をすることでの重量増加による各部パーツへの負担が発生し、それに対する細かな改良は思案されましたが、新型車両として開発する余裕が無かった為に計画はそのまま改良と言う形で進められました。
1943年2月17日に戦車委員会の会合が開かれ、その会合の席でヒトラーから既存のⅣ号戦車を増産することを主張、1944年春には1200輌以上のⅣ号戦車が完成していることを求めました。
その主張によりこの計画案を断念せざるを得なくなり、この車両は計画案として終わりました。
[商品補足]
兵器局第6課は1942年12月にクルップ社からⅣ号戦車の改良計画案の図面を受領しました。
この計画案はⅣ号戦車の車体前面装甲を傾斜装甲に改めるというもので、防御力の強化が図られるものでした。
上部車体側面も傾斜装甲とされ、操縦室前面左側には開閉式視察クラッペ、右側にはボールマウント式の機銃を備えており、この変更に伴う重量の増加は880kgと試算されています。
これを受けた兵器局第6課は更に改良を求めて、クルップ社から1943年2月5日に改良案が提出されました。
改良案の内容は対戦車ライフルへの対処として、車体側面と砲塔の装甲強化が有りましたが、装甲強化による車体重量増大による履帯幅の変更や、転輪の変更等が行われました。
しかし、変速機やブレーキへの負担も問題になり本来であれば新型車輌として開発する必要がありましたが、開発する余裕が無くそのままの状態で進められました。
1943年2月17日に戦車委員会の会合が行われ、この席でヒトラーは10月から既存のⅣ号戦車の生産を倍増すること主張し、1944年春には1200輌以上のⅣ号戦車が完成していることを求めました。
このヒトラーの要求は計画されていたⅣ号戦車の傾斜装甲への変更を不可能にするもので、装甲板メーカーや組み立て工場が生産ラインの変更に伴い生産に遅延が生じてしまう為でした。
しかし、この改良案はⅣ号戦車の総合的な戦力向上になる為、戦車委員会は改良案をヒトラーに具申しましたが、決定を覆すことは出来ずに従来型の増産が進められました。
※メーカー都合により入荷予定月と実際の商品仕様が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
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