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ブランは旧ソ連が1980年代に開発した有翼宇宙往還機で、「ブラン」はロシア語で「吹雪」、特に「ステップの猛吹雪」を意味します。

ブランはアメリカのスペースシャトルとは形状こそ似ているものの、打ち上げシステムは全く異なっています。

ブランにはメインエンジンは備わっておらず、同時に開発されたエネルギアが軌道まで運ぶ言わばペイロードです。
ブランはメインエンジンを装備しない為（帰還用の逆噴射ロケットは機体後尾に装備）、メインエンジンと燃料タンクが無い分オービタの自量が軽くなり積載量が多くなるほか、着陸時の速度を下げることができるのでより安全に大気圏再突入ができるといったメリットがあります。

また主エンジンを搭載していないためロケットの不調の際にはエネルギアを切り離し、姿勢制御エンジンなどを用いて自力で滑走路に帰還することも可能でした。
ブランは1988年11月15日にバイコヌール宇宙基地から発射され、206分間にわたり無人で地球軌道を2周すると、発射場所であるバイコヌール宇宙基地の滑走路に自動着陸を成功させました。

1992年には有人飛行を行う予定でしたが、1991年にソ連が崩壊したため計画は消滅しました。
このAモデルのキットは胴体と主翼が一つのFRP素材パーツで、コックピット内、着陸装置、垂直尾翼等のパーツはインジェクションプラスチック製です。

完成時には全長約505mm、全幅約332mmとなります。
1種類のデカールが付属しています。