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YF-93Aはアメリカのノースアメリカンが開発した試作長距離侵攻戦闘機です。
1940年代後半に米陸軍航空軍は爆撃機を護衛する長距離戦闘機を必要としていましたが、初期のジェット機は航続距離が短いという欠点を持っていました。
そこで米空軍は1947年に各航空機メーカーに対し長距離戦闘機の試作を依頼しました。
ノースアメリカンはF-86Aの主翼と尾部を流用したF-86Cを提案、翌年に量産型118機の契約が結ばれると2機試作されたF-86CはYF-93Aと改称されました。
YF-93Aは大量の燃料を搭載する為胴体は太く長くなり、それによる重量の増加により主脚はダブルタイヤとなりました。
また機首にレーダーを搭載したことからインテークは胴体側面に移され、その際試作1号機ではNACA（National Advisory Committee for Aeronautics=アメリカ航空諮問委員会）で開発されたフラッシュインレットが採用されました。
しかし1947年にB-47ジェット爆撃機が開発されると長距離侵攻戦闘機開発の優先順位は低くなり、その翌年には量産型であるF-93Aの契約はキャンセルされました。
その後NACAに移管されたYF-93Aはフラッシュインレットの性能評価に使用されました。

・52ページ
・ソフトカバー
・テキスト：英語
・判型：21.6cm x 27.95cm
・写真：白黒87枚、カラー4枚
・イラスト39枚
・解説：ウィリアム・J・シモーン

ギンターブックスは主に第二次世界大戦以降に開発された機体や飛行隊の歴史に関する書籍を多数刊行している出版社です。
模型製作の際の資料として、また読み物としてもオススメの書籍です。

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